豊岡駅前小鳥店Ⅲ稽古リポート(2/11更新)
本番が迫り、キャスト・スタッフ共に連日の稽古に取り組んでおります。
今日は豊岡駅前小鳥店Ⅲの稽古の様子をお伝えします。
「豊岡駅前小鳥店」は平成22年度開講の「アートスクール」演劇プログラムから生まれた作品です。
作・演出に南河内万歳一座座長・内藤裕敬さんをお迎えし、公募オーディションで選ばれた但馬在住の市民7人による物語。10代~60代まで、多様な世代の出演者が集まりました。
集まった出演者の多様さを活かし、豊岡の風土からインスピレーションを得た内藤氏の書き下ろしでこの舞台が誕生しました。
◆豊岡の風土から生まれた「ふるさと」のお話◆
薄暗がりの中にポツンと浮かび上がる小鳥店の店主「バぁ」。居なくなってしまった小鳥たちの気まぐれさを語ります。
小鳥店には、ハトやスズメ、カラスやセキセイインコ。店にはいろんな小鳥たちが集まっていた。ある日、小鳥たちが鳥かごを“自分で開けて”出ていってしまった。
なぜ出ていってしまったのか、どこに行ったのか?登場人物たちは鳥カゴを背負い、鳥を迎えに行く…。
◆稽古の様子を少しだけリポート!◆
四度目の公演となる「豊岡駅前小鳥店」。回を重ねるごとに出演者に求められるハードルも上がっていっておりますが、練習の中でも特に重要視されている事は“体験と現象の連鎖を意識する”ということ。相手のセリフをきちんと聞き、受け止めなければ身体も心も反応できません。相手のアクションに対して自分がどう感じたのかきちんと体験できていないと、そこに「居る」ことができません。次の自分に何が起きるのかを予測しないスリリングな状況を楽しみつつ鋭敏な感受性、シャープな身体性が求められています。
「イメージの裏付けがなければ、セリフを発することはできない」と、くり返し語られる演出理念。実際には見えないものだけれど、役者がイメージをしっかり持つことで物語の世界に生きることができます。
別記事でご紹介した内藤さんのインタビューのなかで、『小鳥店Ⅲ』では「身体を動かすこと」がこれからの課題として挙げられていました。心の中で思っていても、それが観客に伝わらなければ思っていない事と同じ…。身体の反応から発せられた言葉は新しい表現に繋がります。
「この話は、登場人物がジタバタすればするほど、物語の輪郭がはっきりとしてきます」
次々と変わる状況に振り回される登場人物たち。随所にちりばめられている内藤さんの“仕掛け”にどっぷりハマってみてください!
小鳥店Ⅰ、Ⅱ、Ⅱ´(日本劇作家大会)、Ⅲと続く4年間の積み重ねは、豊岡の市民演劇活動を新たなステージへと日々進化させています。
地域発の演劇の可能性にとりくむ「市民プラザ演劇プロジェクト」にご期待ください!
こちらの内藤氏へのインタビューも必見です!→http://platz-npo.com/wp/2016/02/06/216
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『豊岡駅前小鳥店Ⅲ』
2016年2月20日(土) 19時開演(開場18:30)
2016年2月21日(日) 14時開演(開場13:30)
場所 豊岡市民プラザ ほっとステージ
料金 一般 1,000円 高校生以下 無料(要整理券)
*チケットのご予約・お問合せは電話、E-mailにて承ります。
*10名様以上の団体の方の割引サービスもございます。お気軽にお問合せください。
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